相談内容

 年齢を重ね、足腰が弱ってきたAさんは、老朽化した自宅での生活が困難になってきていました。また、借地の更新が近づいており、ご自宅を売却し階段のないアパートに移転したいというご相談でした。慣れ親しんだ場所での生活環境は変えたくないということで、自宅近くでの転居を希望されていました。

状況

 長年夫婦で商店を営んでいましたが、数年前に配偶者を亡くされ、以後おひとり暮らし

経緯と結果

 不動産会社の担当と訪問し、現在お住まいの戸建て住宅の売却、そして移転先住居についてのご相談をお受けしました。
 建物が建つ土地が借地だったことから、底地権者を訪ねAさんの状況を説明したところ、底地権者より借地権を買い取りたいという趣旨の希望を提示されました。
 そこで、不動産会社が、土地価格を査定し、底地権者に提示。その結果、ご相談者が戸建て住宅の解体撤去し更地にすることを条件に、底地権者が土地を買い取ることで合意を得ました。
 解体にあたっては、行政の支援制度が活用できる旨を相談者であるAさんに提案し、支援制度の申請と解体事業社のご紹介を行いました。
 転居についてはご相談者Aさんの知人が紹介した賃貸アパートに入居することが決まりました。そこで引越し会社の選定と引越し日の調整を行いました。
 Aさんは、当初のご希望であった、生活環境を変えずに安心して過ごせる新たな生活と、ご自宅の借地権売却により得た収入で、余裕あるくらしをスタートさせることができました。
 ご自宅も空き家にすることなく更地で底地権者へお返しすることができました。